伽藍の紹介

中峯堂「鎮守堂」

鎮守中峯尊者は曹洞宗に改宗の天巽禅師に随伴した非凡の高僧で伽藍造営の大事業から布教伝導まで大いに努め禅師を助け、又山頂の岩屋やけわしい岩山など人力では到底登れないような所まで開き、修行者を導くなど非凡な神通力を持っていました。

十年一日の如くその容顔変わることなく神童といわれ、天巽禅師が二世大盛禅師に住職を譲られるや中峯尊者は「実は私は迦葉尊者の化身である。衆生済度のため、かりに姿を変えてこの世に現れたのであるが、なすべきことは終わったので、今から昇天し末世衆生のため苦しみを除き、楽しみを与えよ」と両禅師に別れを告げ昇天され、その後に天狗の面が残されていたといわれています。その由緒ある場所が境内正面の案内峰と伝えられています。神童、中峯を祭って中峯尊者と申しますが一般にはお天狗さまとしてあがめられ、時が経つとともにそのご利益は益々高く化、開運守護の天狗さまとして知られ「迦葉山信仰」となって県内ともとより遠く埼玉、栃木、新潟、東京、関西にまでおよび、多くは講を作り、又、お互いに誘い合い毎年参詣するならわしになっています。寺城はうっそうとした樹木につつまれ、馬かくれの杉、地蔵の杉、など老杉を多く、山頂山頂は奇岩、怪石にとみ、和尚台などもあり、いにしえをしのび、散策するも意義深く、楽しいことと思います。

 

 

 

 

 

天狗堂

中峯堂(鎮守堂)は平成7年大開帳を記念して拝殿部分を全面改修し間口8間、奥行き21間の山岳造りである。当山の鎮守様をお祭りする建物で正面入口左側には地元有志に依って奉納された二体の身代わり大天狗が安置されている。一体は昭和14年地元商工会議所有志が出征軍人の戦勝と武運を願い5万人の祈願札を張り込んで作られたお面「顔の長さ6.5メートル、鼻の高さ2.8メートル)と昭和46年10月大天狗奉賛会るより交通事故撲滅の為に作られたお面と研修道場正面に沼田商工会議所の商売繁栄、所願成就、を祈願した同様の2面(顔の高さ5.5メートル、鼻の高さ2.7メートル)の他に堂内には願掛けの人達のお天狗面様が祭られている。新しいお面は昭和47年より、沼田祭りの時に出御、地元の営業繁栄、家内安全、交通安全祈願を込め女性によって担がれる天狗神輿てして知られている。

財団法人青少年研修道場

 変動する世界、毎年変わる価値観そんな社会情勢の中、人間としての生き方、本来の自己を発見し、心の修養場として広く社会、学校、サークル等の研修の場として広く門戸を開放している。

御開山様天巽禅師が修行した場所であり御開山の座禅石とも呼ばれている。

高さは60メートルあり、鎖で頂上まで登る途中には「胎内ぐぐり」と呼ばれる割れめや「飛び羅漢」という五百体の羅漢像が足場の無い絶壁のあちこち安置されている。

和尚台 (奥の院)
馬隠杉 指差地蔵 
天然記念物の大杉で樹齢千年、幹の太さ10メートル この杉より内は三蔵秘密の霊地にて乗馬等を禁じ、馬が隠されても疑わずとして馬隠杉という。